2024年 新年のご挨拶
-みのり創業満20年-
2024年辰年の幕開けです。明けましておめでとうございます。
みのりが創業したのは2004年の1月4日ですから丁度20年が経過し、これから21年目がスタートします。創業当初はこんなに長くコンサルティングの仕事が続けられるとは思っていませんでしたが、お客様はじめ周囲の方々のご支援のお陰でここまで続けられたと、感慨深いものがあります。
創業当初の経営方針は「日本の会社を良くするためのコンサルティングを実践すること。経営戦略を支える組織・仕事・人事を一体化した統合システムの構築支援、経営と社員双方に便益をもたらす仕組みの構築を支援することを目指し、規模の拡大でなくあくまでも質の高い仕事を追求する」ことでした。それを実践するための中核となる概念は、「みのりコンセプト」として①役割を中心とした総合的人的資源管理システムと②非金銭的報酬を含めた総報酬の考え方でした。今でこそ『ジョブ型雇用』ということが言われるようになりましたが、弊社は創業当初よりこの概念を追求し続けてきました。この20年間海外含めた協力関係にあるパートナーとともに、多くの顧客の様々なニーズにこたえるべく蓄積された経験・技術・知見には他社には無い自負があります。
この20年間様々な出来事があり、世界も日本も大きく変わりつつあります。その中でも特に2020年のコロナ問題、2022年ロシアによるウクライナ侵攻、2023年ChatGPTの爆発的広がり、そしてイスラエル・パレスティナ問題。これらはこれからの世界のあり方に大きな影響を与えつつあります。
みのりのコンサルティングの仕事の関係では、コロナ以降の日本人の働き方の劇的変化、そしてChatGPTの急速な浸透のインパクトが特筆できます。日本の企業がリモートワークにこれほど早く転換することなどは考えられないことでしたが、今では当たり前のように実践されています。ジョブ型雇用の必要性が訴えられ始めたのもリモートワークが契機でした。大部屋でお互いの顔を見ながらの仕事が一般的だったのが、突然リモートワークでの仕事の進め方に戸惑いが生じたのは当然のことでした。Zoom等技術的なサポートもあり、かなりスムーズな転換が出来たようにも見えますが、実質的な所での仕事の進め方とその評価の仕方に関しては未だ試行錯誤が続いています。
役割に基づく人事制度の運用を標榜してきたみのりとしては、この機会に本格的な人事制度のあり方への転換を支援していきたいと考えています。またChatGPTに関してもその使われ方に関してはまだ確固としたものが確立されていませんが、いずれあらゆる分野での仕事の進め方が大きく効率化されて行くであろうことが予見されます。
この変化は日本だけではなく海外でも同様のインパクトを与えています。みのりの海外パートナーであるCreelman Researchとも定期的な情報交換を継続、具体的な案件でも協力関係を保っていますが、これからは日本だけを考えた対応でなく世界を視野に入れた対応が求められると確信しています。このような状況を考えると、まだまだみのりのやるべきことはありそうですので、もう暫くは日本企業発展のための支援を継続していきたいと考えています。
その一環として今年5月に「みのりセミナー」を開催することを予定しています。コロナ以来、休止していましたが、役割に基づく人事制度の構築・運用に関する基本的な正しい情報を提供することが、今こそ求められていると感じています。昨年12月より『日本の人事部』のコラムにみのりの過去の記事を含め、「みのりコンセプト」に関する情報を発信して行き、それを読んでいただいた上で、5月に直接セミナーで内容の解説をするということを企画しています。ご興味おありの方は是非コラムの記事にご注目頂き、セミナーにご参加頂ければ幸甚です。
これからもみのりの活動にご支援をよろしくお願い致します。
令和6年正月
株式会社みのり経営研究所
代表取締役 秋山 健一郎