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  • 執筆者の写真齋藤 英子

第3回みのりセミナー「組織・人事制度設計の基盤としての役割の定義 ~役割分析の手法を中心として~」 を終えて基本の重要性を再確認


 

2013年10月29日、如水会館のけやきの間にて、第3回みのりセミナー「組織・人事制度設計の基盤としての役割の定義 ~役割分析の手法を中心として~」を開催いたしました。当日は、雨模様にもかかわらず、人事制度の在り方や人事全般に造詣の深い方々、また、高い問題意識をお持ちの方々にご出席いただき、大変活発なやり取りの中、2時間半のセミナーは瞬く間に過ぎてゆきました。

これまで当コラムで、役割およびその定義の重要性を再三にわたって強調してきました。それを踏まえて、今回のセミナーでは、役割をどのように分析し、書き表すかという、これまで一般向けセミナーでは取り扱ってこなかった、ノウハウの真髄をご紹介しました。主催者側としても、技術的な説明というこの新しい試みに、出席者の方々からどの程度ご満足いただけるか、若干の不安がありました。

しかしながら、講義に対する質問、そしてアンケートにおける大変高い評価に、このようなセミナーの必要性を確信するものでした。

講義の中での質問には、経営トップの貢献責任を自分の会社に置き換えた場合にどのようになるのか、非管理職の役割を定義することは可能であるのか、数千人と言う企業の場合の実際の分析作業の進め方、また、評価制度との関係など、まさに自社においてどのようにしてゆけば良いのかと言う、真剣な質問が出されました。

さらに、セミナー後のアンケートやフィードバックにおいても、有意義な意見が出されました。その数例をご紹介します。


  • 経営トップの貢献責任からトップダウンで展開することで、役割/組織が体系的・網羅的になり、

  • 経営戦略実現を支えることが可能となる

  • 基本的な手法を一から学べた

  • マネジャーの育成や、各社員の成長につなげることができる可能性を見た

  • 所謂、業務分掌がいかに曖昧なものであるかを認識できた

  • 良いものは、常に良い(筆者注:良いものとは、役割を軸とした人事制度)


本セミナーで、色々な企業の方々にミニ演習と言う形で、実際に役割を分析し、書き表すまでを体験していただくことにより、役割およびその定義の重要性を実感していただけたのは、大きな収穫でした。そして、ご出席の方々を通して、まさに役割と言う、人事制度の基本中の基本の重要性を再確認することができました。

この経験を糧に、これからも組織・人事制度設計の基盤としての役割の定義の重要性を声を大にしてお届けしてゆくとともに、また同様のセミナーを開催してゆき、日本で活躍している、そしてこれから活躍するであろう多くの企業の方々を支援できるようにしてゆきたいと考えています。

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